アストロダイスとは、西洋占星術で使われる、「サイン」「ハウス」「感受点」のそれぞれ記号が記されたの3つの12面体サイコロのこと。これらを振って、出た目の表意を組み合わせて読むのに使います。
ちなみにこれがアストロダイス。
下段(手前の方)のカラーのダイスでいうと、一番左(青)がハウス、真ん中(赤)がサイン、一番右(紫)が感受点(天体)のアストロダイス。
上記の記事でも書きましたが、西洋占星術でのホロスコープの読みは、「サイン」「ハウス」「天体(感受点)」「アスペクト」を組み合わせながら読み解いていくので、非常に複雑で奥が深いです。
アスペクト抜きにしても、10天体(感受点)×12サイン×12ハウスだけでも単純に考えて1440通りの組み合わせがあるので、自分のネイタル(出生図)に全く無いサインや馴染みのない組み合わせなどは、すぐに言葉が出てこないときがあります。
たくさんのホロスコープを読めなくても、このダイスを使えば、感受点×サイン×ハウスの組み合わせが瞬時に出来上がるので、3つの出た目の表意を組み合わせて言葉にするといったホロスコープを読み解く基礎練習がいつでもどこでも手軽にできます☆
また、これらのアストロダイスはそれだけで、卜術(卜占)*1的な占いができます。
占星術勉強会などでもよく使われており、ト術で占っても結果的には読み方の練習になるので、練習でも練習でなくても、ト術的な使い方をして使った方が楽しいかも。笑
基本はサイン、ハウス、感受点の3つのダイスを振るだけでよいのですが、私は、上記の写真にもあるように、今まで持ってたアストロダイスとは別に、さらに新しいアストロダイスを買い足してしまったため…(買いすぎ。笑)、たまにその2つのダイスと、さらにオリジナルダイス(アスペクトダイス)も使った複合的な使い方をしたりします。。笑
せっかくなので、卜術的な方法で、冬至のときに自分の来年の運勢を占ってみました。
で、出たのが、これ。
【2017年の運勢】
・牡羊座(サイン)
・天王星(感受点)
・2ハウス(ハウス)
×
・ドラゴンテイル(感受点)
ここからはかなり個人的な考察記録メモで、ひとりごと感覚で好き勝手に書いてるので読み飛ばし推奨。笑
********
牡羊座×天王星というと、今の、現行の空だ。天王星が牡羊座にイングレス*2したのが2011年。天王星は1つのサインに7年いるので、2018年まで天王星が牡羊座にいる。来年…2017年となると牡羊座×天王星のラスト1年ってことだ。それが2ハウス…。今、空が世界に示しているものを、個人的に最後までやり切れってことか…
そんでもう1つの感受点ダイスがノード*3…!ノード(ドラゴンヘッド/ドラゴンテイル)とは月の軌道(白道)と太陽の軌道(黄道)の交点のことで、実際にある天体ではないが、重要な感受点の1つ。
占星術上の解釈だと、ドラゴンテイル(サウスノード)*4は一般的に前世のやりつくした事柄や、縁とかカルマを表すといわれていて。ノードは、一般的に過去世とのつながりの解釈が多いため、抽象的でわかりづらいのだが、私は、周囲の人間関係を表すという意味でも「縁」のポイントという感じで見ている。そういえば来年は私のネイタルのドラゴンヘッド(ノースノード)*5にも天王星がかかるな。。。(汗)
これに対して、私は実験的な使い方で、アスペクトダイスと感受点ダイス、さらにサビアンシンボル*6に見立てた30面体のダイス+タロットでもう少し具体的に見てみる。
【具体的な動き・方針】
・トライン(アスペクト)
・ドラゴンヘッド(感受点)
・25度(サビアン)
【具体的な意味】
・カップの騎士
またしても感受点でノードが…!!だけど、今度はドラゴンヘッドの方。アスペクトがトラインの、サビアンは25度。。となると牡羊座の天王星に対してと考えると射手座か獅子座の25度。で、タロットはカップのナイトときたもんだ。
総合して読み解とくと、とりあえずメインの3つのアストロダイスから、
最後まで自由で自分らしく勢いよく、自己改革していけ!って感じだろうか。それが2ハウスっていうと、 天王星がくれるよいアイデアを、スピード感をもってどんどん自分に落とし込む…形にしていく。また、2ハウスは財を表すところなので、経済状況に関して出入りが激しそうな1年になりそう、とも読むことも出来そう。。(すでに来年の予定から散財の予感はしている……;;)笑
サビアン25度の度数は自立した自給自足の完成した度数。ノード(ドラゴンヘッドとテイル)が両方出てるところから、そうした1年は過去世においても縁深いポイントと言えそうだ。そしてそれはより活発で安定的に調和的にもたらされる。。
最後に出たタロットは小アルカナのカップの騎士(ナイト)。。具体的な意味を問うて、コートカード(人物のカード)が出たので、これまた意味深。
アストロダイスでタロットも一緒に引くときは結構心情を表してることが多いんだけど、なんとなく、先ほどの「縁」という流れから直感的に思ったのは、そういう人と関わりがあるのかな。または騎士(ナイト)を自分自身だと捉えると、もっと素直になって、心情の赴くままに心と感性を大事にしましょう的な。2017年。
騎士(ナイト)のカード自体が、「物事が動き出す」ときに出やすいカードなので、想いを言葉と行動で表現しよう。とも取れる。
********
個人的考察終わり。
とりあえずそんな1年という風に出た。 笑
アストロダイスの良いところは、3つのダイスの組み合わせで、自分(の言葉)で自由に解釈できるところだなと思います。同じダイスを見ても、人によっては違う角度からの解釈だったり、多種多様な言葉で表現されるので、占星術を勉強してる方と一緒にダイスを振ったりすると参考になって面白いです。
なにはともあれ、このアストロダイスの結果は、実際2017年を過ごしてみて、来年の年末に自分で答え合わせ出来たらいいなぁと思います。
今日は、山羊座で新月です。
新月図見ましたが、水星(逆行中ですが)と一緒の新月が、海王星と一緒の火星とタイトにセクスタイル(60度)ですね。なんか新月の願い事がいつにも増して宇宙に届きやすそうだな、と思いました。笑
来年も、星の勉強や、未知なる不思議と興味への研究を楽しみながらこつこつとやっていこうかなと思います✨
*1:タロットや易などの、偶然性に表れた象徴を用いて事柄の成り行きを占う占術方法のこと。一方、生年月日や場所など、生まれたときに定められた不変的な情報を元に運勢を読み解く占術方法を命術(命占)といい、西洋占星術や四柱推命などは命術にあたる。
*2:感受点がその固有の運動によりサインに入ること。入宮。
*3:実在の惑星ではなく、計算によって導き出される、月の軌道(白道)と太陽の軌道(黄道)の交点のこと。この地点の近くで新月・満月が起こるときは、日食・月食になる。ヨーロッパでは、日食・月食が起こるポイントを空飛ぶ竜が太陽と月を食らう姿をイメージしたことから、星が姿を消す2つのポイントを竜の頭(ヘッド)と尾(テイル)になぞらえて、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル(一般に昇交点・降交点)とも呼ばれる。これら2つの点は正反対に位置し、約19年で1周する。
*4:黄道に対して月が南下するポイント(降交点)
*5:黄道に対して月が北上するポイント(昇交点)
*6:12星座はそれぞれ30度に分割されており、全天は360度のその1度ごとに特別な意味があると考えられている。その1度ごとを詩文で表現した360個のシンボルのこと。1925年、アメリカの占星術家であるマーク・エドモンド・ジョーンズが創った比較的新しい占星技法で、ジョーンズとエリス・フィラーという透視能力のある女性詩人によって実験された。サビアンシンボルは数え度数を使用する。